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カスタマーレビュー
※ カスタマーレビューは他のお客様により書かれたものです。ご購入の際はお客様ご自身の最終判断でご利用ください。
久々の傑作アニメを見た! |
2007-12-26 |
最初から最後まで期待を裏切らない素晴らしい出来でした。久々の傑作に出会った気がします。見ようによって
は1クールでまとめた弊害があるようにも見えます。群像劇としては人物をフルに描けたとは思いません。しか
し私はこれで正しかったと思います。これは香月道子の思い出の中に封じられた物語であり、若竹マリと千光寺
萩乃をめぐる道子自身の青春の追憶でもあります。大切な人たちがその後どうなっていったとかは描かれません
し、ラストの締め方にあっけなさや未整理な感じを受ける人もいるかもしれません。しかし冗長に堕すことを排
した閉じ方は却ってそこに余韻を残し美しい詩情を湛えるものとなりました。まさに幸福の絶頂にあったその瞬
間に別れは訪れます。言い訳や慰めは何もない。桟橋を駆けながら去りゆく萩乃に向かって芝居の台詞を必死に
投げかけるマリの姿に深く心を打たれます。これは群像劇の様相を呈しながらも明確に中心が据えられた物語で
あり、それはマリと萩乃の相互の想いでした。天使たちの戯曲という副題から分かるように道子が描いた芝居の
上演に向けて物語は加速します。一方で異星人の一斉攻撃という人類存亡のカタストロフィーが背後で同時進行
し、双方がカットバックの形で描き出されます。マリと萩乃が直接交わす言葉は、これが二人の物語であること
を思えば、その言葉数はけして多くない。寡黙な内面の葛藤によって、また二人の間に立ちはだかる試練(客観
的な事象)によって関係や絆は形を変え深まっていく。それが手に取るように伝わります。過酷な運命を抱え二
つの世界の狭間に立つ千光寺萩乃はとりわけ内省的な寡黙さを湛えています。個人的には本年度ベストキャラに
推したいくらい魅力的な造型がなされていました。萩乃を演じた沢城みゆきに最優秀主演女優賞をあげたい! |
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