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カスタマーレビュー
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5巻早く読みたい! |
2008-07-25 |
| 11章アスキア人の話は大笑い。アスキア人は『承認されたテキスト』からの引用だけで会話する。予期せぬギャグに吹き出した。15章『最後の家』は1巻の植物園と同様、部屋が別々の時代に存在するタイムマシン。今回は階を上がるほど時間軸の未来に移動する、時代の観測施設のような建物だ。ここでは悲しい未来の風景を見るが、未来がいくつにも分岐しうることが示唆される。1巻に出てくる植物園は博物館みたいなもので、部屋毎に異なる時代をライブで覗くことができる設備、と理解した(しかし初めて読んだときには、ウルフが何を描写しているのかさっぱり解釈できなかった)。このような時間制御の技術が存在すること、時間が分岐的な性質のものであること、2章の死んだ兵士が蘇生する場面では蘇生が時間制御と関係があることが示唆され、きっと新しい太陽の到来も時間制御によるものではなかろうか(これは初めて翻訳される5巻を待たねばならない)。21章あたりから、セヴェリアンたちの民族と北方人との戦争が描写される。SF度はここがクライマックス。ヘリコプター、エネルギー兵器、異星から持ち込まれたと思われる戦闘用生物。研究書『Solar Labyrinth』は『ケルベロス第五の首』に登場する生物(影の子、アボ)と、この戦闘シーンに登場する奇怪な生物(肩車をする生物、アスキア人)の類似性を指摘、ウルフが両作品を同じ舞台に設定しようとしていると仮説している。さらに姉妹編の『short sun』シリーズは舞台設定が『ケルベロス』そっくり(まだ読んでませんが)。29章で、アルザボの秘薬と絶対記憶の力でセヴェリアンは独裁者を引き継ぐ。残るページは祖母、父親、友人たちとの再会場面。ウルフはこの4巻で一旦物語を完結させ、のちに出版した5巻で太陽を蘇生させるストーリーを書いた(ようです、読んでません)。表面的にファンタジーとして成立しうる範囲として、ここまでで一旦完結させたと理解。しかしSFとしては5巻に続く。 |
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