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カスタマーレビュー
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谷口ジローの圧倒的画力が生んだ傑作動物漫画 |
2009-12-18 |
動物、あるいは動物と人間というテーマは、谷口ジローにとって大事なものだ。短篇を中心として作品も多いが、この「ブランカ」と続編の「神の犬」はこのテーマを描いたものとしては代表作の一つといえる傑作だ。
ストーリーも良いが、やはり、この作品の魅力は谷口ジローの圧倒的な画力で描かれる『ブランカ』だ。その動き。その表情。その仕草。完璧である。唸るしかない。
著者の作品に「餓狼伝」というプロレスラーと空手家の闘いを描いた作品がある。その“単行本”のあとがきで原作者の夢枕獏が『谷口さんは、プロボクサー、アマレスラー、プロレスラーの肉体の違いをはっきり描き分けられる稀有な作家である』と記しているのだが、谷口ジローは『人間ばかりではなく犬の肉体と表情の違いをはっきりと描きわけられる作家』でもある。
それは、著者の飼っていた犬が老衰で徐々に弱って死んでゆく様子を描いた「犬を飼う」という作品との比較でも知ることが出来る。
この作品は85年に祥伝社から発売された単行本が底本であり、本作の続編「神の犬」が96年に連載されたのをきっかけとした単行本での復刻等があったが、しばらくの間は文庫版以外の入手は難しい状況にあった。
文庫版は気軽で良いが、谷口ジローの絵は単行本で味わうべきだと思っていたので、この単行本のとしての復刊はファンとしては非常に嬉しい。
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