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カスタマーレビュー
※ カスタマーレビューは他のお客様により書かれたものです。ご購入の際はお客様ご自身の最終判断でご利用ください。
理解はできるが納得したくないもやもや感 |
2009-01-06 |
月読霊から香久夜への使者であった兎が、義明の<火龍>の夜気に引かれて現れたところから、物語は始まります。
行方不明だった重家も見つかり、それに絡んだ香久夜の動きや思い、そして重家の思いが、なんだかもやもやっとします。
切ないような、もどかしいような、でもどちらでもないような。
二人はともに捨てられない思いを抱いていて、そしてそれが報われることがないこともわかっている。
だから、重家は全てを放棄して、香久夜は願いを受け入れて。
どれだけ思っても決して届かない思い。わかっていても寄り添いたいと思う心。
重家が置かれた状況とあわせて考えても、それが最善だとは思うのですが、誰も幸せにならないような気がしてなりません。
でも、香久夜の想いは本物で…。
違うとわかっているのに求めてしまう弱さは、女性ならではなのでしょうか。
それをそうだと受け入れられない宮は、必死に香久夜の行動を否定しようとしています。以前のように切り捨てることができず、でも否定しなければ自分の存在を肯定できない脆さがとても歯がゆく、義明がなんだかかわいそうに思います。
時代もとうとう道長の娘・威子の立后を祝う宴のところまできました。道長の強運と栄華、そして急すぎる衰退の理由を、うまく絡めているなあ、と面白く思いました。
次が最終巻ということですが、それに向けてなにやらモヤモヤ度が増してきたような感じです。
すぱっとハッピーエンドになってくれたら…と願ってしまう一冊でした。
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